中国書道 原拓本






仇臣生三寶造像碑(北魏、524年)

・北魏正光5年(524年)に刻された造像碑。陝西省耀県で発見され、現在は耀県薬王山の耀県碑林にある。字体は、耀県碑林の他の碑と趣が異なり、何か細くて硬い金属で石に刻んだような鋭い線で書かれている。龍谷大学アジア仏教文化研究センターでは以下のような解説をしている。

銘文によると、雍州北地三原県出身のが「値遇上世」し、仏法を信仰して石像一区を作ったとされる。ここでいう「上世」とは北魏王朝を指す可能性がある。また、銘文末尾の「不敢多進」の四字は、文脈的に意味が取りづらい。 この碑は、作られた年代・地域がはっきりしている資料であり、願目も当時によく見られるものである。ただし、6〜10行目に書かれた仏教の奥深さを述べる文は、銘文の形式から見て、本来的には文頭に来るべき文句である。また,銘文中には仏教に関する様々な情報が描かれているが、「嵩山に出かけようとする者は,悟りの境地になければその地に到達することはできない」など、独自の解釈を行っている部分が確認される。つまりこの銘文は、都会から離れた地方における素朴な仏教理解を垣間見ることができる資料であるといえる。



・仇臣生造像碑の拓本が日本で流通しているのは見かけない。中国内では2015年時点で4,000元前後の価格で流通している模様。


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